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「半目」とは、囲碁の対局での“最小得点差”のこと。 0.5点差と言おうか。 定かではないが、引き分けをなくすために「0.5」という数字を作った、と聞いたことがある。 手許に平成18年12月16日の朝日新聞・朝刊がある。 彦坂直人 九段 対 山田規喜 九段の対局の記事が載っている。 第32期「名人戦」、最終予選。 観戦記者の松浦孝仁さんが、観戦記にこう書いている。 白(山田)の半目負け示す盤上を見て、山田は母親を見失った子供のような表情になった。碁盤の周囲を見回し、石が落ちていないかを確認。次は棋譜を取り、目算を始める。 10分ほどたったと思う。山田はミスに気がついた。頭を抱えたり天井を見つめたりを繰り返すが、目はどこにも焦点が合わないようだ。記者はこんなに残酷な終局は初めて見た。彦坂は彦坂で1目半勝ちと思っていたというから驚く。大一番の半目勝負は、棋士の頭脳をこれほどまでにかく乱する。 「半目は運命を変えるのかな」と誰かがつぶやいた。そんなこと、あるはずがない。 最終予選後の「挑戦者決定リーグ」でも半目勝負は続いた。 36局のうち、8回。5局に1局以上が「0.5点差」だった。 中でも、坂井秀至 七段は半目勝負を4回。その結果は1勝3敗。 碁石・半分の差で勝敗が決まる。 明日から「第32期 囲碁 名人戦」。 「名人」位・高尾紳路さんに挑戦するのは、「碁聖」位の張栩さん。 今、この二人が一番強いかな、と思っている。 明日は、ちょこっと代休。 名人戦の中継を今から楽しみにしている。 放送の司会は、昨年の「囲碁まつり」でこんな私と対戦をしてくれた「万波奈穂さん」。 |
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