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会社では朝礼がある。 1ヶ月に一度か二度、皆の前で話をしなければならない。 前回、私は8月23日に順番が回ってきた。 「えー、高校野球も終わり、明日から都市対抗野球が始まります」などと、いかにも「当日券」的内容。 次回は9月7日。 そう、六大学野球開幕前日である。 題材は決まった。 ただ、こういうスピーチは「長過ぎず」「自慢話しにならないように」が鉄則だと思う。話し過ぎ、飛ばし過ぎに注意しなければ。 東京六大学野球。 初めて観たのはテレビで放送されていた「早慶戦」だった。 調べてみたら、日付は「1973年(昭和48年)5月27日」。 よく憶えているが、チャンネルを適当に回していたら、野球をやっていた。それが早慶戦だった。 ただ、スタンドがぎっしり満員だったこと。グレーのユニフォームと白の帽子という「ジャイアンツ・ユニフォーム」との違いに気がついた。 この日の一ヶ月前(4月21日)、父親を病気で亡くしている。 家の中もバタバタしていたと思う。 ただ、小学校3年生ということで、子供が何かできるわけではなく、おとなしくテレビを見ていたのだろう。 あれから今年は35年目。 「六大学野球は私の“連れ合い”です」などと言ったら、学生に怒られてしまうかもしれない。 しかし、これ以上の「出会い」は望まないし、これ以上の「出会い」は、ない、と思っている。 8歳で知り合い、42歳になってもなお、私を楽しませてくれるものは他にはない。 もう、自分の人生は「余生」なのだ。 多くのことを望んではいけない。 毎日仕事を頑張り、ご飯を食べて、風呂に入る。そして神宮へ行く。 もし、目の前に輝くものがあっても、それを見てはいけない。惹かれることのないように。 あきらめること。叶うはずのないこと、と認識すべし。 春のリーグ戦が終わったときは、秋があるので、「では、神宮で」。 秋が終わったときは、卒業する4年生部員に、「また、神宮で」。 いつまでも、いつまでも、東京六大学野球。 |
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